
JFSMについて
ご挨拶
理事長 小谷 雅紀
一般財団法人 食品安全マネジメント協会(JFSM)は、2016年1月の設立以来、日本発の食品安全マネジメント規格である JFS規格を通じて、食品産業における食品安全の底上げと信頼性向上に取り組んでまいりました。
2026年、本協会は設立10周年という大きな節目を迎えることができましたが、これもひとえに、食品事業者の皆さま、関係機関、認証・監査・研修に携わる多くの皆さまのご支援とご協力の賜物であり、心より感謝申し上げます。
JFSMは、国際標準に整合した食品安全マネジメント規格およびその認証・適合証明プログラムを構築・運営しています。特に、日本の食品産業の大半を占める中小事業者にとってもJFS規格は 「導入しやすく、分かりやすい」 規格であることを重視し、食品安全を産業全体で支える共通基盤の構築を目指してきました。
また、JFS-C規格のGFSI承認取得をはじめ、日本発の規格として国際的な信頼性を確立するとともに、国内外におけるJFS規格の普及を進めてまいりました。
食品産業を取り巻く環境は、2000年代以降、食品事故や不祥事への対応、国際取引の拡大、規制強化などにより大きく変化してきました。現在では、日本国内においてHACCPに基づく衛生管理が制度化され、すべての食品事業者がその実践を求められる時代となっています。
こうした状況の中、食品安全マネジメントの第三者認証は、単なる形式的な要件ではなく、事業の継続性と信頼性を支える 「食品安全のパスポート」 として、ますます重要性を高めています。
JFSMが提供するJFS規格は、すべて日本語を原文とし、要求事項の背景や解釈、現場に即した具体例を丁寧に示したガイドラインを、日本の食品安全専門家と協力して整備してきました。その結果、多くの事業者の皆さまから、「現場で使える」、「無理なく取り組める」との評価をいただいております。
また、画一的な設備投資を前提とせず、科学的根拠に基づく柔軟な適合性評価を可能とすることで、中小事業者の経済的負担を抑えながら、実効性ある食品安全マネジメントの導入・維持を支援しています。
この10年間、JFSMは規格の提供にとどまらず、研修事業や資格制度を通じた人材育成、アジアを中心とした国際連携の強化、さらには社会的責任サプライチェーン評価プラットフォーム(SSCAP)の立ち上げなど、事業領域を広げてきました。 これらの取り組みは、「食品安全」と「社会的責任」の両面から食品事業者の信頼性を高める、フードインテグリティの向上という私たちの目指す方向性を具現化するものです。
これからの10年に向けて、JFSMは引き続き、現場に寄り添う支援による「導入のしやすさ」「分かりやすさ」の継続的な向上を軸に、食品事業者の皆さまと共に歩み、国内外の食品産業の健全な発展と、消費者の安心につながる活動を推進してまいります。 今後とも、皆さまの変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
